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中堅社員に聞いた「成長を実感する場面」TOP3、3位仕事のミスが減った時、2位目標を達成した時、1位は?

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ライフステージの変化により、働き方や働く意味を再考する人も多い中堅社員。そんな彼らが仕事において自身の成長を実感するのは、いったいどんな時なのか?

ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、社会人5年目以上の役職がついていない中堅社員800人を対象に「成長実感」に関する調査を実施し、その結果を発表した。

本記事において、中堅社員とは社会人5年目以降35歳未満の役職がついていない社員を指し、「ミドルキャリア」とも記載する。

約半数のミドルキャリアは、成長実感が「とてもよくある」「たまにある」と回答

社会人5年目以上の役職がついていない中堅社員(以下、「ミドルキャリア」と記載)に対して、業務で成長を感じる機会があるかを質問した。

結果、「とてもよくある」が9.6%、「たまにある」が39.4%、「どちらともいえない」が26.1%、「あまりない」が13.5%、「全くない」が11.4%となった。約半数のミドルキャリアが、日頃、仕事において成長を実感していることがわかった。(図1)

成長を実感する場面、「仕事を完遂」「目標を達成」をしたときが上位に

成長を実感することが「とてもよくある」「たまにある」と回答したミドルキャリアに、どのようなときに成長を感じるか質問した。

結果、成長実感が湧く場面は「仕事を完遂したとき」が42.3%と最大の割合となった。次に、「目標を達成したとき」が31.4%、「仕事のミスが減ってきたとき」が24.2%となった。仕事をやり切った経験から成長を感じる傾向にあることがわかった。(図2)

難しい仕事の経験頻度が高いほど、成長実感が「とてもよくある」と回答した割合が高い

「仕事を完遂」「目標を達成」したときに、成長を実感する傾向にあることがわかったが、仕事の難易度は、成長実感に関係しているのだろうか。そこで、難しい仕事の経験頻度別(図3・縦軸)に、成長を感じる機会(図3・横軸)がどれほどあるかを比較した。

結果、難しい仕事を経験する頻度が高いほうが、成長を感じる機会が「とてもよくある」と回答した割合が高いことがわかった。

また、難しい仕事の経験頻度が「全くない」と回答したミドルキャリアのうち、44.9%のミドルキャリアが成長を感じる機会が「全くない」と回答した結果も見逃せない。難しい仕事を経験する頻度は、成長実感と関係性があることが推察できる。(図3)

社会人8年目に『成長実感』『難しい仕事の経験頻度』のターニングポイントあり

ここからは、年次による『成長実感』と『難しい仕事の経験頻度』の実態を紹介する。

まずは、ミドルキャリアの『成長実感』を年次別に比較すると、「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合は、社会人5年目では44.8%、社会人6年目は53.4%、社会人7年目は58.7%となり、社会人5年目から7年目までは増加する傾向にあった。

しかし、社会人8年目では「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合は41.0%まで下がり、「あまりない」「全くない」と回答した割合が35.2%に増加する結果となった。この結果から、社会人8年目にターニングポイントが潜んでいることが推察できるだろう。その後、社会人9年目以降は、成長実感が「あまりない」「全くない」と感じる割合が25%前後を推移する傾向が見られた。(図4)

次に、ミドルキャリアの『難しい仕事の経験頻度』を年次別に比較すると、社会人7年目までは仕事が難しいと感じることが「とてもよくある」「たまにある」と回答した割合が4割程度で推移し、社会人8年目で28.6%へ下がった。その後、社会人8年目を境にそれ以降、「全くない」と回答した割合が1割以上で推移した。『難しい仕事の経験頻度』においても、社会人8年目にターニングポイントがあることが予想できる。(図5)

自身の成長に役に立ったこと「職場の雰囲気・文化」「上司からのサポート」がトップ

最後に、ミドルキャリアが自分の成長に役立ったと感じる会社の良いところがあるか、質問した。

結果、「職場の雰囲気・文化」が29.1%と最も高くなった。次に、「上司からのサポート」が20.4%、「配属先の仕事内容」が18.5%となった。(図6)

<調査概要>
調査対象者:社会人5年目~11年目以上の管理職未満の就労者
調査時期:2024年12月24日~25日
調査方法:調査会社によるインターネット調査
サンプル数:800人(社会人5年目107人、同6年目105人、同7年目104人、同8年目105人、同9年目103人、同10年目105人、同11年目以上171人)
属性:
(1) 業種
農業,林業 7人(0.9%)
鉱業,採石業,砂利採取業 2人(0.3%)
建設業 37人(4.6%)
製造業 156人(19.5%)
電気,ガス,熱供給,水道業 9人(1.1%)
情報通信業 63人(7.9%)
運輸業,郵便業 37人(4.6%)
卸売業,小売業 58人(7.3%)
金融業,保険業 38人(4.8%)
不動産業,物品賃貸業 20人(2.5%)
学術研究,専門・技術サービス業 18人(2.3%)
宿泊業,飲食サービス業 8人(1.0%)
生活関連サービス業,娯楽業 17人(2.1%)
教育,学習支援業 32人(4.0%)
医療,福祉 146人(18.3%)
複合サービス事業 9人(1.1%)
サービス業,他に分類されないもの 45人(5.6%)
公務 66人(8.3%)
その他 32人(4.0%)

(2)企業規模
1-50名 129人(16.1%)
51-100名 100人(12.5%)
101-300名 142人(17.8%)
301-1,000名 120人(15.0%)
1,001-5,000名 121人(15.1%)
5,001名以上 131人(16.4%)
わからない 57人(7.1%)

出典:ラーニングイノベーション総合研究所「中堅社員の意識調査(成長実感編)

構成/こじへい


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