誰もがきっと「仕事ができる人になりたい」と思ったことがあるだろう。仕事ができる人は周囲から尊敬され、憧れられる存在だ。
では、仕事ができる人とできない人の違いはどこにあるのだろうか。そもそも「仕事ができる人」とはどのような人なのか。
この記事では、仕事ができる人の特徴を5つ取り上げる。そのなかで見た目や習慣、できる人とできない人とは何が違うのかを解説していこう。
仕事ができる人の定義とは?
仕事ができる人とは、言い換えれば「常に仕事で成果を出す人」「上司や同僚から信頼されている人」である。仕事への姿勢や成果だけでなく、共に働く人への振る舞いや態度、仕事に対する考え方などの「人間性」も重要だ。
仕事ができる人と言われる評価基準は、その人の年代や役職でも異なる。新人であれば適応力や自主性などが求められ、管理職であればマネジメントスキルや対峙力が評価されやすい。
仕事ができる人の5つの特徴
「仕事ができる人」は、単に業務で成果を上げているだけではない。見た目や日常生活まで整っていて誠実である。
仕事ができる人の特徴は以下の5つである。順に紹介していこう。
■仕事ができる人の見た目
仕事ができる人は、清潔感のある見た目をしている。なぜなら、身だしなみは相手への第一印象に大きくかかわるからだ。
仕事と身だしなみは関係ないと思うかもしれないが、清潔感のない人は「だらしない人」だと判断されやすい。そして、「だらしない人」は仕事ができそうだという印象は持たれにくい。
見た目によって仕事ができる・できないを判断する理由として、「自己管理」がある。仕事で一定のパフォーマンスを保つためにも、「自己管理」は重要とされるからだ。
「一緒に仕事がしたい」と思ってもらうためにも、身だしなみに気を遣う必要がある。
■仕事ができる人の習慣
仕事ができる人の習慣は以下の通り。
- 体調管理をする
- 常に情報収集をする
- 整理整頓を怠らない
- 身だしなみを整える
仕事ができる人は、自己管理もできている。身だしなみや整理整頓だけでなく、適度な睡眠や食事、休暇などで体調管理を怠らないため、仕事でも高いパフォーマンスが実現できる。
また、身近な会話や読書などから情報収集をし、新しい情報をインプットし続けている。意識的にも無意識にも、常に成長を続けているのだ。
■仕事ができる人の「仕事のやり方」
仕事ができる人の「仕事のやり方」は以下の通り。
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優先順位をつけ、効率よくさばく
自身が抱えている業務の優先順位を明確にすることで、抜け漏れなく必要のないものは切り捨てられる。
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論理的に考える
論理的思考を持つことで、物事の処理ペースが格段に上がる。
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常に効率化を考える
デスク周りの整理整頓、書類の整理、業務の優先順位、論理的思考
すべてを駆使して効率よく、生産性高く業務をこなすため、仕事ができる人は残業が少ない。
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失敗から学び、次に生かす
失敗しても引きずらず、改善点を見つけ出し次に生かすことで成長し続けている。
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素直である
仕事ができるからといって傲慢にならず、周囲の意見を聞き入れ協力を仰ぐ。新たな情報をインプットしつつ、チーム全体の雰囲気もよくしている。
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当事者意識を強く持つ
何事にも当事者意識を持っているため、リスクマネジメントに長けている。他人のミスも当事者として考えるため、信頼につながる。
■仕事ができる人の休日の過ごし方
仕事ができる人は、プライベートとのオンオフの切り替えがうまい。仕事の問題は職場のみで、プライベートには持ち込まない。
休日に仕事を忘れてリフレッシュすることでストレスをため込まず、業務効率を保っている。仕事は仕事、プライベートはプライベートと割り切ることは、自己管理のひとつだ。
■仕事ができる人の掃除の頻度・やり方
仕事ができる人は掃除に手を抜かず、毎日本気で取り組む。たとえばデスク周りが汚れる前に、出したものはすぐ片づけて整頓された状態を保っている。
誰でもできることだからこそ、より効率的に、より高い成果を上げるにはどうすればいいのか。常に課題を見つけて取り組むことが、仕事への姿勢にもつながる。
また、身の回りの整理整頓は頭の中の整理と同じだという考えもある。「思考がまとまらないときはデスク周りの掃除から」と聞いたことはないだろうか。
- 必要か不要かの取捨選択
- 使ったら元の場所に戻す
- 使用頻度によって置き場所を変える
- 似た用途のものはまとめる
掃除の際に意識すべき点は、仕事においても重要なことである。毎日の掃除を業務課題と同じようにとらえて取り組むことで、業務の効率化につながる。
仕事ができる人になるための方法
自分も仕事ができる人になりたいと願う人は多いだろう。どうすれば仕事ができる人になれるのか。以下の5つが重要である。
■周囲をよく観察し、学ぶ
まずはあなたが「仕事ができる」と思う人が何を考えながら取り組んでいるのか、どんな態度でいるのか、隅々まで観察することだ。
時には助言をもらったりしながら、その人がなぜそのやり方をするのかを考えると、できる人の思考回路がわかってくる。
■自分事としてとらえ、成果を意識する
仕事ができるようになるには、業務に対して当事者意識を持つ必要がある。自分事としてとらえることで一歩先を考え、率先して動く力が身につく。
頼まれた仕事にそのまま取り組むのではなく、より良い結果を出すにはどうすればいいかを考えるようにする。
■常に成長を心掛ける
周囲を観察し学びながら、自身の得意分野も伸ばしていく。強みを伸ばすことで周囲の目にとまるようになり、評価されれば自信につながるからだ。
できないことに取り組むことも大切だが、できることを伸ばすのはかかる時間も少なく、より高みを目指せる方法のひとつだ。
■業務の意味を考えながら取り組む
任された業務ひとつひとつに必ず意味がある。掃除も、ゴミ捨ても、すべて無意味なことはない。この業務はなににつながるのか、どう取り組めば効率よく成長につながるのかを常に考える。
そうすることで自然に目標が生まれ、高いモチベーションをキープできる。
■自己管理をしっかりする
自己管理は仕事のパフォーマンスにつながる。寝不足では十分に力を発揮できず、身だしなみが整っていなければ商談で失敗しかねない。
仕事ができる人になるには、自身をおろそかにせず食事や睡眠、ストレス発散なども全力で取り組むことが重要だ。
特徴を意識して仕事ができる人に
仕事ができる人は自己管理ができており、何事にも全力で取り組んでいる。整理整頓も怠らず、休日は仕事を忘れてリフレッシュするオンオフの切り替えが、仕事の効率化につながる。
まずは仕事ができる人を観察し、真似てみよう。それだけで意識が変わり、その人に近づけるはずだ。
文/太田 佳祐(おおた けいすけ)
人材系企業にて求人広告の営業や人材紹介部署の立ち上げやマネジメントを経験。転職し、新規事業部門にて新事業の立ち上げや採用業務に従事したのちに独立。2021年に政治分野のハラスメント対策を行う法人を立ち上げ、2023年にフリーランスの事業を法人化。プロスポーツチームや自治体、企業や個人の目標達成を伴走型でしながら、ライターとしての執筆や講演活動も行っている。国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、採用コンサルタント、アンガーマネジメントファシリテーターなどの資格を所有。